フリーランス様のファクタリング利用や資金調達事情について解説したいと思います。
フリーランス様でも利用できる資金調達方法、失敗しない資金調達について解説します。
フリーランスとは
フリーランスとは、企業や組織に属することなく個人で仕事を請け負う働き方のことです。
技術やサービスを契約して提供し、対価として報酬を受け取る契約形態になります。
自己の持つスキルを活かすことができれば、職種に関係なくフリーランスを名乗ることができます。
しかし、フリーランスは受注から納品まで全て自己責任で完結させなければいけません。
フリーランスは給料受給者と異なり、収入が安定しないというイメージがあります。
フリーランス様と資金調達方法
フリーランス様が利用できる資金調達方法は、法人や個人事業主と比べると少なくなってしまいます。
下記はフリーランス様が利用できる資金調達方法になります。
・国民金融公庫からの借入
・ビジネスローン
・カードローン
・キャッシング
・ファクタリング
借入やローン、キャッシングなどの場合、フリーランス様は給料受給者と異なり収入が安定しないというイメージがあるため、審査に通りにくい場合があります。
そのため「ファクタリング」での資金調達をお勧めいたします。
ファクタリングとはなにか
ファクタリングを簡単に言うと「売掛債権の買取サービス」です。
ファクタリング取引では、ファクタリング会社がお客様のお持ちの売掛最近を買取ることにより、売掛債権の早期資金化が可能になります。
早期資金調達が必要なお客様に適した資金調達方法と言えます。
フリーランスの売掛債権は未回収リスクが高い?
総合的に見て、フリーランス様の売掛債権は未回収リスクが高いといえます。
理由は以下の通りです。
◆売掛先企業が小規模なことが多い
フリーランス様が取引をできるのは、フリーランス様でも発注が許可されている企業のみです。
大企業を中心にフリーランス様への発注は原則不可ということが多いです。
そのため必然的にフリーランス様が取引するのは中小零細企業になってしまします。
中小零細企業は、大企業と比べ資金繰りの悪化や倒産のリスクが高くなります。
そのため、売掛債権の未回収リスクが高くなります。
◆全て1人で行わないといけないため
フリーランス様は全ての業務を1人で行うため、トラブル時の交渉などもしなくてはいけません。
トラブルの発生により売掛債権の未回収を回避する交渉能力がないと、売掛債権の未回収に繋がってしまいます。
◆入金期日が長い傾向がある
売掛先企業も資金繰りを安定させるために入金期日を長くしていることも多く、入金期日が長いほど未回収のリスクも高くなります。
ファクタリングはフリーランス様でも利用できる?
ファクタリングは法人や個人事業主ではないフリーランス様でも利用できます。
ファクタリングの利用で重要なのは、信頼できる売掛債権があるかどうかです。
そのため、フリーランス様でも信頼できる売掛債権を保有していれば、ファクタリングの利用が可能です。
◆銀行融資やノンバンク等に断られても利用可能
フリーランス様は収入が安定していないというイメージを持たれがちで、そのため銀行融資や公的金融機関、ノンバンクからの融資の審査に通りにくかったり、そもそもの審査を断られてしまうこともあります。
しかし、ファクタリングの場合重要なのはフリーランス様の収入面ではなく、売掛先企業、売掛債権の信頼性です。
そのためフリーランス様であっても、信頼性のある売掛債権をお持ちであればファクタリングの利用が可能です。
◆税金滞納や赤字決算でも利用可能
ファクタリングで重要なのは売掛債権の信頼性なので、税金滞納や赤字決算でも利用可能です。
もしも税金滞納や赤字決算がある場合、ファクタリング会社にご相談ください。
売掛債権の未回収リスクはファクタリングで回避できる?
売掛債権の未回収リスクはファクタリングの利用で回避できます。
一般的なファクタリング契約には償還請求権がありません。
もしも、償還請求権のあるファクタリング会社がある場合悪徳なファクタリング会社である可能性が高いのでご注意ください。
◆償還請求権とは
償還請求権とは、売掛債権が未回収になった際に、売掛債権を売却した人に弁済や保証をさせる権利です。
一般的なファクタリングには賠償請求権がありませんので、万が一売掛債権が未回収になった場合でも、売掛債権の売却者は弁済の義務がありません。
◆ファクタリングで売掛債権の未回収リスクをなくす
売掛債権をファクタリングした場合、売掛債権をすでに売買して手元に資金がある状態になるので未回収リスクはゼロになります。
売掛債権の未回収リスクが高いフリーランス様にはお勧めです。
ファクタリングの種類
ファクタリングには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類が存在します。
2種類のファクタリングの違い、メリットやデメリットについてまとめます。
◆2社間ファクタリング
2社間ファクタリングは、フリーランス様とファクタリング会社の2社間で完結する取引になります。
・2社間ファクタリングのメリット
2社間ファクタリングは、取引に売掛先企業が加わることがないので、売掛先企業にファクタリング利用を知られる心配がありません。
また、最大のメリットは何と言っても最短即日で資金調達ができることです。
即日資金調達が必要な場合最適な資金調達方法と言えます。
・2社間ファクタリングのデメリット
2社間ファクタリングは手数料が高いです。
万が一ファクタリング会社が譲り受けた売掛債権が回収できなかった場合のリスクを踏まえた上での手数料に設定されています。
◆3社間ファクタリング
3社間ファクタリングは、フリーランス様とファクタリング会社、売掛先企業の3社間で完結する取引になります。
・3社間ファクタリングのメリット
売掛先企業が取引に加わることにより、ファクタリング会社からの信頼度が高くなるため手数料が安くなります。
またそれに伴いファクタリング審査の難易度も低くなります。
・3社間ファクタリングのデメリット
資金調達までのスピードが落ちてしまいます。
売掛先企業とのやり取りが必要になってくるため、即日の資金調達ができなくなります。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングどちらが良いか?
2社間ファクタリングも3社間ファクタリングもどちらにもメリット、デメリットがあります。
そこで、二つを見比べてどちらがフリーランス様に適しているのか参考してみてください。
◆資金調達のスピード
2社間ファクタリング 即日~10日程度
3社間ファクタリング 10日~20日程度
早急に資金調達が必要な場合は、2社間ファクタリングがお勧めです。
◆ファクタリング手数料
2社間ファクタリング 5~25%
3社間ファクタリング 2~15%
資金調達までの時間に余裕がある、売掛先企業に知られても問題ない、手数料を抑えたい場合は、3社間ファクタリングがお勧めです。
失敗しないファクタリング会社選び
ファクタリングは会社選びが最も重要です。
会社選びに失敗してしまうと、資金繰り改善どころではなくなってしまいます。
フリーランス様が失敗しないファクタリング会社選びについて解説します。
◆ファクタリング業界
日本には100社以上のファクタリング会社が存在しますが、フリーランス様が利用できるファクタリング会社は数社しかありません。
少ない選択肢の中で、より良い条件のファクタリング会社と契約するのがベストです。
◆ファクタリング審査はファクタリング会社によって大きく異なる
ファクタリング会社は各々独自の審査基準があります。
A社では審査に落ちてしまったが、B社では審査に通った、なんて場合もあります。
もし審査に落ちてしまっても別のファクタリング会社に問い合わせてみましょう。
◆ファクタリング会社選定方法
フリーランス様が1社のファクタリング会社に申込みをしてスムーズに審査が通り契約となるケースは少ないです。
ファクタリング審査に落ちてしまったからと言ってお気を落とさず、より多くのファクタリング会社に申込をして、その中から選定しましょう。
ファクタリング会社査定ポイントは以下の通りです。
・手数料は他のファクタリング会社と比べて安いか
・ファクタリング会社との相性は良いか
・悪質なファクタリング会社ではないか
それぞれ、ご説明したいと思います。
◆手数料は他のファクタリング会社と比べて安いか
ファクタリング会社の審査で手数料が提示されます。
何社かのファクタリング会社に査定を出してもらい、一番手数料が安いファクタリング会社を選びましょう。
ファクタリング手数料が高いと、かえって資金繰りの悪化を招いてしまうので注意が必要です。
◆ファクタリング会社との相性は良いか
ファクタリング会社との相性はとても大切です。
大きな金額が動く取引なので、信頼できるファクタリング会社に申し込みをするのが良いです。
◆悪徳なファクタリング会社ではないか
最後に重要なのは、悪徳なファクタリング会社ではないか見極めることです。
ファクタリング会社をうたう会社の中には、闇金のような悪徳な会社が存在します。
悪徳なファクタリング会社の特徴をまとめたので、以下に一つでも当てはまる場合は注意が必要です。
・手数料が相場より高額
・手数料以の費用が発生する
・償還請求権がある
・担保や保証人が必要
・契約書を作成しない
・架空の住所
・振込先が法人口座ではない
・同じ人がいつも電話にでる
・連絡がいつも携帯からくる
上記に当てはまるファクタリング会社は悪徳なファクタリング会社の可能性が高いので、利用は控えたほうが良いといえます。
ファクタリング審査に必要な書類
フリーランス様がファクタリング審査に必要な書類です。
不備なく可能な限り必要書類を揃えることで、ファクタリング審査に通りやすくなります。
◆身分証明書
フリーランス様の身分を証明する書類です。
免許証やパスポート、保険証などです。
顔写真付きの身分証明書がファクタリング会社からの印象が良いです。
◆確定申告書
フリーランス様の事業を確認するために必要になります。
過去3期分あればよいでしょう。
税務署の申告印があるものが必要です。
申告をしていない場合はファクタリング会社にご相談ください。
◆通帳
過去3か月分の履歴があるものが必要です。
過去の売掛先からの入金履歴の確認と資金の流れの確認を行っています。
不自然な履歴があると、ファクタリング審査に通りずらくなってしまいます。
◆資金繰表
フリーランス様の資金繰りがわかる書類です。
ファクタリング会社にフリーランス様の資金繰りがわかるようにすることで、審査がスムーズになります。
◆成因資料
売掛債権を証明する資料です。
ファクタリング会社は、本当に売掛債権があるのか確認することから始めます。
成因資料として、請求書、誓約書、検収書、発注書などが必要です。
全て揃って提示するとファクタリング会社からの印象も良くなります。
◆税金、保険関連の資料
納税証明書や保険料の支払い証明が必要になる場合があります。
支払いを滞納していると、売掛債権が差し押さえられてしまい、売掛債権を回収できなくなってしまう場合があります。
万が一滞納してしまっていても、分納計画を立てていればファクタリングを利用できる可能性が高くなります。
まとめ
フリーランス様のファクタリング利用についてまとめさせていただきました。
フリーランス様はファクタリング審査に通りづらいですが、ポイントをおさえ、ファクタリング審査に申し込んでいただければファクタリング審査に通るはずです。
ファクタリングの利用で資金繰り改善にお役立ちさせてください。
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