個人事業主様、事業の資金繰りはいかがでしょうか?
2020年7月現在、新型コロナウイスの感染拡大の影響で資金繰りに苦労している個人事業主様も少なくありません。
この記事をお読みになっているお客様も資金調達にお悩みではありませんか?
資金繰りがうまくいかないと、事業の存続に関わってきますよね。
しかし、現状個人事業主様に対する金融機関の融資は厳しい状態です。
個人事業主様は法人様よりも銀行や公的金融機関、ノンバンクからの借り入れのハードルが高く、個人事業主というだけで融資を断られてしまう場合もあります。
それは、個人事業主様が借り入れする場合、金融機関から「信用性に乏しい」「収入が安定していない」と判断されがちで審査に不利だからです。
それでも資金調達が必要な場合がると思います。そこでお勧めできるのが
「ファクタリング」です。
ファクタリングは海外では多く利用され、近年日本でも知名度が上がってきている資金調達方法の一つです。
ファクタリングとはどのような仕組みなのかご説明させていただきたいと思います。
ファクタリングとはなにか
最初にファクタリングについて知らないお客様もいると思います。
ファクタリングは簡単に言うと「売掛債権の買い取りサービス」です。
ファクタリング会社がお客様の売掛債権を買い取ることにより、売掛債権の早期資金化が可能なのです。
そして、ファクタリングで重要なのは、売掛先企業の信用度、売掛債権の信用度なので、個人事業主様だからといって審査を断られることがございません。
ここまでお読みいただいてお気づきかもしれませんが、ファクタリングは期日前売掛債権の買い取りサービスなので期日前売掛債権がないと利用できません。
ファクタリングの簡単な流れとしましては、
1 ファクタリング会社に問い合わせる
2 必要書類をファクタリング会社に提出する
3 ファクタリング会社からの審査
4 ファクタリング会社からお客様の指定口座へ買い取り金額の支払い
5 取引先様からお客様へ入金
6 お客様がファクタリング会社へ入金
といった流れになります。
それではファクタリングについて詳しく解説させていただきます。
ファクタリングを利用すれば、会社の資金繰りにお役立ちできると思います。
ファクタリングは個人事業主様でも利用可能
銀行融資やノンバンクに断られても利用可能
個人事業主様の場合、銀行融資や公的金融機関、ノンバンクでの審査が通りにくいことや、審査自体を断られることがあります。
それは、個人事業主様の信用性や収入面が安定しないなどと判断されてしまうからです。
しかし、ファクタリングで重要なのは、個人事業主様の信用性や収入面ではなく、売掛先企業の信用性や売掛債権の信用性なので、信用性のある売掛先企業や売掛債権をお持ちであれば、個人事業主様でも資金調達が可能なのです。
税金滞納や赤字申告でも利用可能
「税金を滞納しているから利用できないかも…」
「赤字申告だから利用できないかも…」
そういった不安をお持ちのお客様もいるかと思います。
しかし、上記で記載した通り、ファクタリングで重要なのは、売掛先企業や売掛債権の信用性なので、税金滞納や赤字申告があっても全く問題ありません。
資金繰り改善のために利用してみてはいかがでしょうか。
ファクタリングの種類
ファクタリングは2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類が存在します。
この2種類の違いについてそれぞれのメリットや注意点について解説したいと思います。
2社間ファクタリング
2社間ファクタリングはお客様とファクタリング会社の2社間だけで完結するファクタリング取引です。
2社間ファクタリングの流れとメリット、注意点についてご説明します。
2社間ファクタリングの流れは、
1 ファクタリング会社に申し込む
2 ファクタリング会社からの審査
3 ファクタリング会社が売掛債権の買い取り
4 お客様の口座にファクタリング会社から入金される
5 売掛先からお客様の口座に支払いされる
6 お客様がファクタリング会社に入金する
以上となります。
2社間ファクタリングのメリットとしてはお客様とファクタリング会社の
2社間だけのお取引なので、売掛先にファクタリング利用が知られることなく、
資金調達ができます。
なので、
「売掛先にファクタリング利用が知られたら、会社の資金繰りが悪いと知られてしまう…」
といった不安をお持ちのお客様もいらっしゃるかと思いますがそのような心配は一切ございません。
2社間ファクタリングは、最短即日で資金調達が可能です。
「明日までの急な支払いができた」
「今すぐ資金が必要」
など、事業を運営していたらそのような機会もあるかと思います。
そんな時、銀行融資や公的機関融資、ノンバンクでは審査や資金調達に時間がかかる上、個人事業主様だと断られてしまう可能性もあります。
しかし、2社間ファクタリングでは個人事業主様でも利用でき、即日資金調達が可能なのです。
2社間ファクタリングの注意点としては、手数料が高い点です。
ファクタリング会社も買い取った売掛債権の売掛金回収ができなかった場合のリスクがあるのでそれを踏まえた上での手数料に設定されています。
しかし、即時資金調達をしたい場合にはお勧めです。
3社間ファクタリング
3社間ファクタリングは、お客様とファクタリング会社、売掛先企業様が加わり3社間でお取引します。
3社間ファクタリングの流れと、注意点についてご説明させていただきたいと思います。
3社間ファクタリングの流れとしましては、
1 ファクタリング会社に申し込む
2 ファクタリング会社からの審査
3 売掛債権の買い取り
4 お客様の口座にファクタリング会社から入金される
5 売掛先からファクタリング会社に支払いされる
以上です。
3社間ファクタリングのメリットとしては、2社間ファクタリングと異なり、
売掛先企業が加わることで、ファクタリング会社への支払いが、売掛先企業からになり、お客様が振り込むという手間が省けます。
また、売掛先企業が加わることにより、ファクタリング取引の信用性が高まるため手数料が2社間ファクタリングよりも安くなります。
そして、信用度が高いためファクタリングの審査にも通りやすくなります。
3社間ファクタリングの注意としては、売掛先企業が加わるので、必然的に売掛先企業にファクタリング利用が知られてしまいます。
そのため、今後の売掛企業先との取引に影響が出る可能性があります。
3社間ファクタリングでは、売掛先企業か加わることにより、2社間ファクタリングより審査、資金化までに1~2週間程度の時間がかかります。
即時資金が必要な場合には向いていませんが、手数料を抑えたいお客様にお勧め出来ます。
ファクタリングのメリット
ファクタリングには知っていただきたいメリットが多々あります。
そんなファクタリングのメリットについてご説明いたします。
売掛先企業に知られない
売掛先企業に知られないのは2社間ファクタリングの特徴です。
ファクタリング利用を売掛先企業に知られると、事業の資金繰りが悪いと思われ今後のお取引に影響が出かねません。
そのような事態を避けられるので売掛先企業に知られないのは大きなメリットといえます。
即日資金調達ができる
ファクタリングは、早期審査、早期資金化を謳うほど、早期資金調達が可能な
お取引です。もちろん審査に必要な書類を用意していただく必要はありますが、必要
書類さえ揃っていれば、最短即日で資金調達が可能です。
そのため急な支払いに対応できます。
オンラインで完結できる
ファクタリングはオンライン審査、オンライン入金も可能です。
担当者と電話やメールでやり取りをし、必要書類を送っていただければわざわざ出向いたり担当者が訪問したりする必要なくファクタリング利用ができます。
会社の所在地が地方の場合とても便利です。
信用情報に影響しない
ファクタリングは借入ではありません。もしも、ファクタリングの審査に落ちた場合でも事業の信用情報に影響する心配はございません。
安心して多い合わせしてみてください。
売掛金の支払い不能リスクの回避
ファクタリングは「期日前売掛債権の買い取りサービス」です。
そのため、償還請求権がありません。
償還請求権とは、お客様が売掛先企業の倒産や、売掛先企業の資金繰り悪化で売掛金の回収ができなかった場合お客様が売掛金を負担することです。
しかし、ファクタリング会社は、売掛金の回収ができなかった場合のリスクを踏まえて売掛債権を買い取っているので、償還請求権がありません。
もしも、売掛先企業の資金繰りが悪化していたり、倒産の可能性があったりする場合、ファクタリング利用で保険をかけるのもひとつの方法です。
資産のオフバランス化
バランスシートの資産の部から債権を切り外し総資産額を減らすことで、利益はそのままに、利益純資産利益率(ROA)が向上するので資産効率が良いとみなされ事業の
評価が上がります。
そのため、今後の事業運営に役立つと言えます。
倒産を防ぐ
事業を経営しているうえで最悪なのは債権を持っていて黒字にもかかわらず、支払いサイトが長く資金ショートに陥り黒字倒産してしまうことです。
そんな最悪な事態を回避するためにファクタリングの利用をお勧め致します。
ファクタリングで支払期日前債権を資金化し、事業の経営にあて経営難を逃れることができます。
保証人、担保不要
ファクタリングでは、保証人・担保が一切不要です。
必要なのは売掛債権です。
保証人・担保が必要といわれた場合、貸付になります。それはファクタリングではございませんので、保証人・担保が必要といわれた場合、悪徳なファクタリング会社の可能性が高く、利用してはいけません。
余剰資金がつくれる
ファクタリングでは余剰資金をつくることも可能です。
余剰資金とは、資産のうちの、非常時に備えて残しておく資金を差し引き、当分使う
予定のない資金です。
余剰資金をつくることにより、今後の事業の成長に大きく関わってくると言えます。
ファクタリング利用の注意点
ファクタリングはうまく活用すれば、事業の資金繰り改善になったり、さらなる成長に繋がったりする手段ですが、気を付けなくてはいけない点もあります。
悪質なファクタリング会社に気を付ける
ファクタリング会社の中には、闇金のような会社もあります。
その特徴をまとめたので、一つでも当てはまる場合、ファクタリング会社を選びなお
すことをお勧めします。
償還請求権がある
ファクタリングは売掛債権の買い取り取引なので償還請求権がありません。
償還請求権がある場合「貸付」となりますので、それはファクタリングではありませんので利用してはいけません。
法人用口座がない
法人用口座は、面談や調査をしなければ開設できません。
闇金が経営するファクタリング会社は法人用口座が作れないので振込口座を
確認した際、振込先が法人用口座ではなく、個人口座の場合注意が必要です。
担保や保証人が必要
ファクタリングでは、担保や保証人は必要ありません。
担保や保証人が必要といわれた場合、売掛債権を担保とした貸付になってしま
うので、そのような場合は契約してはいけません。
契約書がない
悪質なファクタリング会社の場合、契約書がない場合もあります。
契約書は重要な証拠になりますので、悪質なファクタリング会社は契約書を作りたがりません。
契約書がない場合注意が必要です。
事務所がない
HPがあっても住所の記載や架空の住所が記載されている場合があります。
事務所がない場合、そのファクタリング会社の利用はやめたほうがいいと言えます。
手数料
ファクタリングでは手数料の相場が決まっています。
2社間ファクタリングの場合 10~30%
3社間ファクタリングの場合 1~10%
2社間ファクタリングの場合、手数料は高くなりますが、売掛先にファクタリング利用を知られたくない場合や早期資金調達したい場合にお勧めです。
3社間ファクタリングの場合、手数料が抑えられますが、売掛先にファクタリング利用を知られてしまう点と、資金調達に1~2週間程度かかります。
決済期日を過ぎた債権は買取不可
ファクタリングは「期日前の売掛債権買い取りサービス」です。
したがって期日の過ぎた債権はファクタリングすることができません。
まとめ
今回の記事を簡単にまとめますと下記のようになります。
・ファクタリングは売掛債権の買い取りサービス
・個人事業主様でも資金調達が可能
・2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類がある
・売掛先企業にファクタリング利用を知られない
・最短即日で資金調達ができる
・事業の信用情報に影響しない
・売掛金の回収不能リスクを回避できる
・保証人、担保不要で利用できる
・闇金のようなファクタリング会社も存在する
以上個人事業主様向けのファクタリングについて記述させて頂きました。
ファクタリングのメリットや注意点を理解していただいたうえで、ファクタリング利用を検討していただければと思います。
ファクタリングは、事業の資金繰り改善から更なる成長に至るまで、事業の将来を良い方向へ導いてくれる手段にもなります。
少しでも、個人事業主様のお役に立てればと思います。
お気軽にお問い合わせください。
お読みいただきありがとうございました。
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